15.乳がん(?)

顎関節症は医原病であり、万病のもとです

歯科医療過誤は全身を蝕みます。
自然科学の論理なき医療行為は、新たな病気の発症を招きます。それは医原病です。

Top

15.乳がん(?)の原因の一つは顎関節症

私は顎関節症発症後に乳がん(?)を自覚しました

顎関節症を発症して2年目頃に、偶然テレビで乳がんは自己診断ができるという番組を目にし、画面に従って自己診断したところ、左乳房に小豆大のしこりが接近して二つありました。
右乳房にはしこりらしき固い物に触れる物は全くありませんでした。

乳がんかもしれないと思いましたが、顎関節症で全身の体調が思わしくなかったので死期が早く来るだけのことと考えて受診しないことにしました。
専門医の診断を受けていませんので見出しに?を付けました。
以下の文面には?を省略しますのでそれをご承知のうえで読んでいただきたいと思います。
なお、この後の10年余りは、がんに対する私の知識は世間一般と同じでしたが、ある時期を境にして、がんの発症原因、診断、治療に対する専門家の考え方、副作用、治療後に現れる体の変化、その後がん難民になっていく現状は、がんの発症原因や手術による切除、抗がん剤治療等の考え方に問題があると考えるようになりました。

医師によるがんの診断を受けていない私ですが、がんに対する不安や治療の苦しみを抱えている方が、身体に生じている異変とともに様々な情報を広範な観点で自ら分析、考察し、治療を受けることによって生じるリスクやそれに関連して発症する可能性のある医原病についての参考の一助になればと思います。

乳がんの進行状況と湿疹について

乳がんを放置することを決めた私は、自己診断を頻繁に行うことはしないで、半年に1回位、気が向いたときに自己診断を行いました。

年月の経過とともに左乳房のしこりは数が増え、大きくなっていき、一つにまとまっていき、10年後には乳房の大部分を占めるようになりました。
右乳房にも数年後にはしこりが現れるようになりましたが、左乳房のようにあまり大きくはなりませんでした。

左乳房は、ある時期から常時鈍痛が生じるようになり、茶褐色の浸出液も微量ですが出るようになりました。
ある日、左右の腋下に痛みを感じて触ってみると、ピンポン玉位の大きなしこりが両方に隆起していました。

左乳房のしこりとほぼ同じ進行で、私は別の箇所にも大きな苦痛を抱えていました。
左股関節付け根の周り10センチ四方位に湿疹を発症し、白い粉を噴いたような状態になり激しいかゆみに襲われ続けていました。

若いころに小さな湿疹が足裏にできてなかなか治らず、皮膚科に受診して薬による塗布治療を受けましたが、患部より少し外回りにはみ出して塗布した結果、患部は拡大していくばかりで、医師は薬剤を次から次へと変えていくだけでした。
私は患部の拡大は薬害と考え、治療法に疑問もあったので皮膚科受診を止め、薬の塗布を止めました。
化膿防止に気休めではありましたが、ある薬草の絞り汁をつけました。
薬草は激しいかゆみや痛みを軽減させることはなかったので、それらは我慢しました。
少しずつ病巣が小さくなり、1年間かかりましたが正常な皮膚に戻り、その後今日までその箇所に湿疹が出たことはありません。

このような経験から左股関節周辺に湿疹が生じた時、皮膚科受診はせず、市販の薬を購入することも一切せず、かゆみに耐えることにしました。
患部は10センチ四方に広がった後は、何年経ってもそれより広がることはありませんでした。
薬を使わなかったことで薬害による病巣拡大の被害がなかったことと、股関節への影響を少しでも防止するために体を極力動かさないようにしていたためと思います。

顎関節症を改善したら、乳がんおよび湿疹が消失しました。

14.突発性難聴に記載したように、口腔外科受診後しばらくして後方に深く入り込んでいた下顎頭を医師によって前方に出していただき、その1週間後、周辺の筋肉に改善が生じ、それが全身のねじれを少しずつ変化させていったと考えますが、これについては顎周辺以外、自身が気づくほどの大きな変化は感じませんでした。

それから半年以上経過して、自身で偏位していた下顎を正常位置付近に移動させてから、開閉口を行った結果、圧迫や伸長で変形していた周辺の筋肉や器官、その他の細胞の形状がさらに改善し、突発性難聴が一瞬にして改善したことはすでに述べた通りですが、改善したのはそればかりではありませんでした。

突発性難聴改善から1~2ケ月経過した頃に、私は乳房や腋下の鈍痛、左股関節周辺のかゆみをしばらくの間全く感じていないことに気づきました。
左右の乳房や腋下を触ってみるとしこりが完全に消失していて、乳房はどこを触ってみても伸縮性があり、腋下は窪んでいました。
左股関節周辺の湿疹は、跡形もなく消失していてきれいな皮膚になっていました。

突発性難聴改善直後に頸部周辺を起点にして頭頂部、両手両足の各末端に向かってドミノ倒しのように筋肉が1~2秒間であっという間に動いていったことは、身体のねじれを発症させている原因箇所を改善させると、そこを起点にして全身に流れるように変化が伝わることを示す現象です。

この現象は、一つの病気発症後に時の経過とともに様々な症状を自覚して病気が多発していく、その発病の解明の糸口にもなります。

身体の一箇所に全身の調和を保つメカニズムを乱す原因が生じると、そこを起点にして全身はドミノ倒しのごとく乱れていき、随所に病巣を作り易くしていくこと、逆に複数の病巣を抱えていても個々の病巣を治療するのではなく、病巣を作った大本の病因を改善させると、あちこちに生じていた病巣は周辺の細胞の形状改善により、細胞の力によって自然治癒していくことがわかりました。

後に乳がん患者のブロクで片方の乳房全摘の掲載写真を見ましたが、記事を読むと乳首が黒くなっていったことと乳がんになっていない他方の乳首も黒くなった旨が記載されていました。掲載写真を見ると黒くなっていました。

私は自分の乳房にしこりが生じて以降、胸を触ってしこりを確認することはあっても見ることはしなかったので乳首が黒くなっていたかはわかりませんが、しこりが消失していたことを知った時は胸を見ました。
このとき乳首には、黒い点が数個ありました。
乳がん患者のブログを見たときにも自分の乳首を見ました。
黒い点は全くなくピンク色で、しこり消失から10年以上経過した今日まで乳房にしこりが生じたことはなく、乳首もピンク色です。

しかし、股関節周辺の湿疹は、当サイトで頻出の口腔外科准教授の愚かな医療行為により再び発症し、前回より体のねじれがひどかったようで症状は重く、足の付け根周りの皮膚にあかぎれの様な亀裂が深く入るなどしてその痛みにも苦しみました。
この時、乳房にしこりなどは発生しませんでしたが、胃や心臓に異変が生じて気分が悪くなることが頻繁に起こり、呼吸が苦しくなったり、頭が突然に朦朧としたり、記憶力が悪くなったりするなど日常生活に長期間支障が生じました。

乳房にしこりが現れず、胃や心臓に影響が現れたのは、下顎偏位の方向の相違によるものと思います。

がんは細胞の変形が原因。原因の根本を改善させることが最善の治療法と考えるようになりました

PDF 国立がん研究センターがん情報サービスの「細胞ががん化する仕組み」の一部を抜粋しますが、それによると次のように解説されています。

正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、ふえたり、ふえることをやめたりします。例えば皮膚の細胞は、けがをすれば増殖して傷口をふさぎますが、傷が治れば増殖を停止します。一方、がん細胞は、体からの命令を無視してふえ続けます。勝手にふえるので、周囲の大切な組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがない組織で増殖したりします。

がん細胞を実験動物に注射すると勝手に増殖を開始し、大きなかたまりをつくります。正常な細胞ではこのようなことはありません。人間の体は細胞からできています。がんは、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりです。

出典:国立がん研究センターがん情報サービスの「細胞ががん化する仕組み」

本当にがんと診断されたかたまりは、異常な細胞のかたまりなのでしょうか

私はがんを「異常な細胞のかたまり」として捉えるのではなく、何らかの原因で異常になった細胞が異常たんぱく質を生成しそれが石灰化して積み重なっていき、この結果がしこりになったものであって細胞自体は変形するも増殖はしていない、あるいは変形した細胞が本来の機能を失って不要な物質を分解することができなくなってそれが堆積したものなのではと考えるようになりました。

平成29年7月4日付日本経済新聞「高濃度乳房」検診で乳がん見逃すリスク」に乳がんが「高濃度乳房」に隠れた場合は、毎年マンモグラフィー検査を受けていてもがんを見落とし続けるリスクがあることを受診者に通知する必要性を求める機運になっていると述べています。

NPO法人乳がん画像診断ネットワーク提供の「がんと診断されない白い影」と「マンモグラフィー」「超音波」「MRI」のそれぞれの画像を比較した二つのケースを見てみましょう。

高濃度乳房 乳がん検診画像ケース1 乳がん検診画像ケース2

上記の画像診断から「脂肪性」「乳腺散在」「高濃度乳房」の場合は、「腫瘤」すなわち「しこり」の感触がないということがわかりました。

話を私自身のことに戻しますが、乳房のしこりを自覚してから数年経って腋下にしこりがあることがわかったときは、がんが転移したと思いました。
これらのしこりを長年放置してきたので、私は全身にがんが転移していると思っていました。

ところが下顎偏位を改善した結果、10年という月日の経過とともに拡大していったしこりが短期間に消失した現実に私はこの時から、がんとはどのような細胞の状態をいうのかその実像を知りたいと思い続けました。

やっと私の疑問が解ける番組が放送されました。
2001年7月29日であったと思いますが、テレビ東京放送の「医食同源」という番組で、タイトルは「病理医が語るがんとは」です。

病理医はがん細胞の顕微鏡写真を示して、多くの変形した細胞が押し付けあっているものががんの原発、細胞の変形の度合いが小さくあまり押し付けあっていないものの方は転移がんと説明したと記憶しています。

私は顕微鏡写真と病理医の説明を聞いてから、世間とは異なる考えを持つようになりました。

がんは恐い病気ではなく、また原発がんの細胞が移動して転移がんになるのではないと思いました。
なぜなら転移がんの細胞に、原発がんの細胞と同じ細胞が含まれているという検査の説明を聞いたことがないからです。

がんと診断されている箇所は、体のねじれや人工化学物質等の影響を受けて細胞が変形したり機能を阻害されたりした結果、細胞が正常に機能できなくなって異常なたんぱく質が生成され、それがしこりになったりして器官等が正常に活動できないために症状が現れたにすぎないと考えました。

細胞の変形を生じさせている大本の原因を改善させると、周辺の細胞から四方八方に流れるように改善が広がり、機能回復した細胞はしこりなどのような周辺の異物を分解したり、栄養も吸収できるようになって活力を取り戻し、抱えていた多くの病巣も治していくと考えました。

がん細胞は異常たんぱく質を生成する

昨今、様々な部位のがんについて関与しているたんぱく質を発見した、今後、たんぱく質の遺伝子解析が進めば新薬開発が期待されるという報道記事をよく目にします。

一方で、がんは遺伝子の傷が原因という報道もよく聞き、その際、核の中にある塩基で構成されたひも状のDNAでできている遺伝子の状態を正常なDNAと比較しながら、異常の箇所を示して説明しています。

10.細胞の形状と位置に注目で細胞の形状について記載しましたが、一つ一つの細胞は細胞膜で保護され、細胞膜の中にある核は核膜で保護されています。
細胞膜や核膜が損傷するとDNAに傷がつくというのは、一般の者でも考えつきます。
細胞の変形次第でDNAに傷がつくのは当然であり、細胞膜や核膜が損傷しても原因を除去すると細胞は修復されて正常に機能するということは、細胞が改善からも容易に理解できます。

これらを総合して考えると、細胞はたんぱく質を生成するが、細胞が変形すると異常なたんぱく質が生成されてそれが蓄積し始めて石灰化し、その結果、体は歪み始め、それらが全身に広がって様々な症状を起こすと考えることができます。

DNAを調べて遺伝子の異常を特定してがんと診断したり、健常者が将来のがん発症予測を告知されて予防のためにと手術や薬物治療を受けるのは本末転倒であり、遺伝子に異常があることがわかったときは逆に細胞の変形や損傷の根本的原因を分析考察することが重要と考えます。

安易に手術や薬物治療を受けることによって生じるリスクは大きく、体の歪みの拡大とともに病巣を多発させると思います。

がん細胞は無限に広がるという専門家の説明

Webサイトがん細胞だけを光らせる技術を開発 に次の図が掲載されていました。
現在このサイトは閉鎖されていますが、参考になるため当時掲載されていた説明の一部も含めて下記に示します。

光るがん細胞 画像の説明

以下は説明の一部抜粋です。

  1. がんの治療には、がん細胞を見つけて切り取る方法があります。
    ところが、困ったことに、どこにがん細胞があるのか、見つけるのがむずかしいのです。
    今回、がん細胞だけを光らせる技術が開発されました。
    1mm以下の小さながんも、目で見てわかるので、確実に切り取れると期待されています。
  2. がんは、以下のような順でなる病気です。
    1.体の正常な細胞の一部が、がん細胞に変化する。
    2.がん細胞は、どんどん増え続け、無限に広がっていく。
    3.正常な細胞は、どんどん増えることもなく、無限に広がっていくこともない。
    4.胃や肺などにがん細胞ができたとすると、がん細胞がどんどん増え続け、無限に広がっていく。
    5.増え続け、無限に広がっていくがん細胞のために、胃や肺が正常にはたらかなくなったり、さらにほかの場所に転移したりする。さらに状態が悪くなると死にいたる。
  3. 酸性のときだけ光る物質を使って、本当に小さながんが見つけられるかは、マウスで実験を行いました。
    肺がんのマウスに、この物質を注射したところ、光る部分と光らない部分に分かれました(写真1)。
    それぞれの部分を調べたところ、光る部分はがん細胞、光らない部分ががん細胞でないことがわかりました。
    この物質を使えば、手術のときに、1mm以下の小さながんも見のがすことなく、確実に取り除くことができるはずです
  4. がん細胞を光らせる技術のしくみ
    今回開発された技術をまとめると、次のようになります
    1.酸性のときだけ光る物質を、がん抗体にくっつける。
    2.それをマウスに注射する。
    3.がん細胞の中のリソソームに入りこむ。
    4.リソソームの中は酸性なので、光る。
  5. 生きているがん細胞だけが光るので便利
    この物質には、もうひとつ便利な点があります。
    それは、生きているがん細胞だけが光るということです。
    いったん光ったがん細胞でも、エタノールを打って治療して死ぬと光らなくなります。
    そこで、確実にがん細胞が死んだことが確かめられるのです。
    浦野先生は、「今後、今回の物質が安全であることを確かめ、人間のがんの治療にも役立てることをめざしています」と言います。

検証:無限に広がるのはがん細胞ではなく、異常たんぱく質が蓄積し、石灰化した部分なのでは

皆さんは上記マウスの肺がんの白い部分を見て、がん細胞が増殖してその後死滅したものと思いましたか。

私は、正常細胞を実験で人為的に異常細胞にした結果、細胞が正常なたんぱく質を生成できなくなり、異常なたんぱく質が生成されて蓄積した状態、すなわち石灰化した状態だと思います。
この状態を専門家は、がん細胞が増殖したと考えているのではないかと思います。

異常になった細胞は、マウスの肺の白い部分の中に閉じ込められているものもあるはずです。
異常細胞が発生した根本原因を改善すると、異常細胞の形状は改善し始めて機能が少しずつ回復し、石灰化した異常たんぱく質を分解していきます。
固く石灰化した中に閉じ込められて機能を阻害されていた細胞も活動の自由を取り戻していき、石灰化した部分はスピードを増して分解され、それとともに全身の歪みが改善し、体は回復していきます。

それぞれの生物の細胞数は必要数だけあり、その一つ一つの細胞は大切です。

大切な細胞を検査で異常と診断されて手術で切除されたり、薬物療法の後の画像診断で影が小さくなった、あるいは消失したといっても、画像に映るのは石灰化した部分であって、手術や薬物治療でその後に生じる副作用のリスクは重く、取り返しのつかない事態になることを認識しなければなりません。

顎関節症が全身に悪影響を及ぼすと早期に私が考えた根拠は何か

私は顎関節症を発症してから平衡感覚がおかしいと感じるようになり、顕著な症状は、体のふらつきとともに歩いていると右方向へ右方向へと傾いていくことでした。

民事訴訟提起の準備として参考のために、「医療過誤判例百選」を購入しました。
その中に「ヘルニア摘出手術後の両下肢麻痺事件(横浜地裁昭和61年10月9日判決)」があり、私には全身のメカニズムを考えるうえでとても参考になりました。

1ケ所の異常は全身に影響することがわかり、顎関節症発症によって様々な症状が現れたのはそれ故であったと考えて、その後は全身の歪みの拡大を少しでも防ぐために、体を極力動かさないようにしました。

ヘルニア摘出手術

書籍を通して当時知った概要は以下の通りですが、その後に判決が掲載されている判例タイムズ642号228頁を読んで患者のあまりにも痛々しい症状に心が痛みました。

事実の概要

  1. 引越荷物の整理をしていたときにぎっくり腰になり、1年間通院治療後に大学病院で第四腰椎左側の骨形成的偏側椎弓切除によるヘルニア摘出術を受けた。
  2. 症状は改善されず、かえって腰部の痛みと両下肢の麻痺(特に左下肢の麻痺)を訴えるようになった。
  3. そのため、二か月後に第三腰椎の両側椎弓切除、硬膜切開手術を受けた。
  4. その結果、両下肢の麻痺が悪化し、全身症状(頭重感、吐き気、めまい、呼吸困難、耳鳴りなど)も訴えるようになった。
  5. 他の医療機関への入院、通院を繰り返したが、症状は悪化する一方であった。
  6. その後、座位、起立位を持続させることができず、松葉杖を使わなければ歩行が困難な状況になった。

判 旨

  1. 2回目の手術である第三腰椎等の手術の結果によって生じた障害は、腰部以下についてであって、それより上、特に上肢について生じることはないと認められ、これに反する証拠はない。
  2. したがって、各障害のうち、腰痛および両下肢の麻痺を除いては、手術による侵襲と直接の因果関係はないと認めるのが相当である。

私はこの判決は誤っていると思いました。

判例タイムズ掲載の判決理由を読むと、「両下肢の麻痺以外の症状の発症は手術後に生じているが、主たる原因は、患者の気質、性格等固有の要因があり、それが症状の引き金を成しているに過ぎないものと考えられ、手術との相当因果関係があると断ずることはできないというべきである。」と裁判官は認定しました。

裁判官の認定の結論に至るまでのプロセスは、次のように記載されていました。

  1. 両下肢麻痺以外の障害は、証拠により手術以前には見当たらず、特にその原因と見られるような身体上の欠陥が見当たらない。
  2. 岡田鑑定によると、これらの症状が入院経過中の疼痛のため神経質になり、精神的に脆弱になって、心因性反応が強く出現していると見受けられることの各事実が認められるのであって、これらの点を考慮すると患者の各症状と手術との間には、関連性があるように考えられないでもない。
  3. しかし、他の証拠によると、患者の症状について、自律神経失調症、ヒステリーなどの診断名で対応していることが認められるが、発症の原因を明確に手術にあるとしたところはない。
  4. 上村鑑定によっても、症状の総てを手術によるものと判断することは極めて困難であるという。
  5. これらの判断、事実を総合すると、手術後の疼痛などによる苦痛が、発症の原因をなしているものではあるが、主たる原因としては、患者の気質、性格等固有の要因があり、それが症状の引き金を成しているに過ぎないものと考えられ、手術との相当因果関係があると断ずることはできないというべきである。

皆さんは、証拠の内容とそれらを採用して裁判官が行った結論に至るまでの手法について、どのような感想を持たれたでしょうか。

全身は一つですべてが繋がっていますので、身体の1ケ所に加えた施術は、そこを起点にして全身の末端まで影響が及びます。

私が特に問題にしたいのは三点あり、一点は、二人の鑑定です。
因果関係を医療専門家が体の構造やメカニズムの観点から科学的に論理説明していないことです。

二点目は、頭重感、吐き気、めまい、呼吸困難、耳鳴りなどの症状を、自律神経失調症、ヒステリーなどという科学的根拠を明確にしない診断名がつけられていることです。

腰椎の手術で下半身の症状については因果関係を認定していますが、股関節、膝関節を通り越すほどの異常が発生しているということは、腰椎から頭頂部までは股関節や膝関節などのように少しでも影響を防御する主たる関節がないことから、下半身以上の異常が生じると考えるのが当然であるにもかかわらず、発症原因が手術にあると明確にしていないという理由で、手術後に生じた症状との因果関係を否定していることです。

三点目は、裁判官は、科学的根拠の乏しい内容の鑑定や診断書を証拠採用し、その中で上半身の症状を手術と関連があるように記載してから、次第に否定する内容を取り上げて最終的に因果関係がないという結論に到達させていることです。

9.歯科医療裁判を検証にもあるように、医療専門家は、患者が訴える異常や症状を身体に加えた施術との関連性について体の構造やメカニズムをもとにして考えることがまったく出来ずに、患者の気質や性格等が要因とする説明を平然と行う医療関係者の現状は憂うべき事態であって、多くの疾病で治療後に様々な不定愁訴を発症して苦しんでいる患者は多いと思います。

上記書籍を読んでから数年後に虫垂手術の判決(最高裁平成8年1月23日第三小法廷判決)を読んだ時は、ますます体の動きには注意するようにしましたが、顎関節症が悪化して体のねじれが拡大した時、私は右半身不随になって不自由な経験もしました。

半身不随を治した私の体験に記載しましたが、顎関節症を改善したことにより右半身不随は治りましたが、体のどの部分の関節も偏位という事態が生じると体全体に悪影響が及ぶと思いました。

虫垂手術

最高裁判決文の一部を抜粋しますが、文中の「患者」「医師」の表示は、私がわかりやすいように書き換えました。

  1. マクバーネーの切開方法により開腹した後、腹膜を切開し、大網を頭側に押しやり、虫垂を切除しようとしたが、虫垂の先端は後腹膜に癒着して遊離不能であったため、逆行性の切除方法を採ることにした。
    (注釈:大網とは、Wikipediaによると次のように記載されていました。
    胃の下側(大弯)から下方へエプロンのように腸の前に垂れ下がった腹膜を大網という。)
  2. 医師がペアン鉗子で患者の虫垂根部を挟み、腹膜のあたりまで牽引した午後四時四十四、五分ころ、急に患者が「気持ちが悪い」と悪心を訴え、それとほぼ同時に看護婦が脈が遅く弱くなったと報告した。
  3. そこで、医師は、直ちに虫垂根部をペアン鉗子で挟んだまま手を離し、「どうしたぼく、ぼくどうした」と患者に声をかけたが、返答はなく、顔面は蒼白で唇にはチアノーゼ様のものが認められ、呼吸はやや浅い状態で意識はなかった。
  4. この時点で、看護婦から、血圧は触診で最高五〇であるとの報告があった。
  5. 午後四時四五分ころ、手術は中止された。
  6. その後の病態は、脳機能低下症のため、頭部を支えられた状態のもとで首を回すことができるだけで、発作的にうなり声、泣き声を発し、発語は一切なく、小便は失禁状態、大便は浣腸のみで排便し、固形物の摂取は不可能で、半流動物を長時間かけて口の中に運んでやらねばならない状態であり、将来にわたり右状態は継続する見込みである。

この症状経過からわかることは、体のメカニズムを乱す医療行為が行われると一瞬にして身体全体に悪影響が及び、取り返しのつかない障害が生じることです。

「ペアン鉗子で患者の虫垂根部を挟み、腹膜のあたりまで牽引した」結果、ここを起点にして全身に歪みが生じたと考えるのが全身の構造やメカニズムから順当と思います。
医師が直ちにこのことに気づいて牽引した虫垂根部を元の状態に戻したら、患者が受けた後遺症のような酷い状態にはならなかったと推測できます。

私の乳がんの有無について考えたいと思います

テレビに映る多くの人々の下顎が、右偏位している人、左偏位している人、後方に押し込まれている人、前方に引き出されている人など様々ですが、顎口腔の構造やメカニズムを知った皆さんは、顔を見てどの方向に下顎が偏位しているか判別できるようになったと思います。

私の下顎は右回りに後方に偏位していました。

右回りに体がねじれると体の左側の細胞に影響が強く出るようで、そのため最初に左乳房に異常たんぱく質が生成されてしこりが形成され、そのしこりが周辺の細胞をさらに変形させて、しこりの拡大につながったと思います

ところで皆さんは、私のしこりはがんではなく、良性腫瘍だったのではないかと思われた方も多いと思います。

良性主要と悪性腫瘍の違いについては、次のような判断基準があるようです。

良性腫瘍‥‥増殖速度が遅く、膨張性発育を示す。境界鮮明で破壊性は少ない。

悪性腫瘍‥‥増殖速度は速く、浸潤性発育を示す。境界不鮮明で破壊性は強い。転移がある。

上記を比較して考えるに腫瘍そのものの成分は異ならないと思われ、良性か悪性かの違いは体の歪みの程度によって生じる正常細胞の変形の度合いによる結果と思いました。

私の場合も当初は膨張性発育の程度で境界も鮮明であったのでないかと思われ、長年放置し続けたことにより体の歪みも増して痛みや浸出液も出るようになった頃は、浸潤性発育したことを示し転移もあったことになり悪性腫瘍という結論になるのではないかと思います。

悪性腫瘍が広範囲に拡大しても、体の歪みを引き起こしていた大本を改善させると変形して機能を阻害されていた細胞も活動が容易になり悪性腫瘍を構成していた部分を分解して健康を取り戻したと考えられます。

私たちはがんと聞くと恐怖に感じますが、それは治療による副作用やその後の壮絶な苦しみ、転移などを聞いたり見たりしているためで、医師の知識の内容を少しでも多く知ると同時に、同じ疾病について多くの患者から直に治療内容や画像など治療経過の情報発信があると、患者だけでなく一般の者も情報を分析、考察することができるようになり、医原病を未然に防ぐことができるようになると思います。

一般の者が入館できる図書館には医療文献など専門書がないため、医師の知識がどのようなものか詳しく知ることができません。
セカンド・オピニオンを利用しても与えられた情報は、利用者が得ていた一般的な内容と変わらないと思います。
昨今はメディア等も多くの医療情報を提供していますが、体全体の構造やメカニズムを正確に知らないままに鵜呑みにすると危険だと思います。
また、体のねじれの方向によって症状は様々であることも知っていただきたいと思います。